昨今の「発電燃料となる天然ガス不足」の影響で電力卸売市場の価格高騰が止まらない中、割安な電気料金単価を維持できなくなった新電力会社が事業撤退を余儀なくされています。
残念ながら当ブログで紹介しております「エルピオでんき」も事業撤退を決断されました。この度の教訓として、新電力会社は安いだけで選んではいけないことが分かりました。
皆様におかれましても、安さだけでなく「経営母体がしっかりした会社」を冷静に見極め、自己責任で行動いただくようお願い申し上げます。
関東エリアの節約したい人「ずっと東京電力を使ってきたけど、乗り換えるならどこの新電力会社がおすすめなの?せっかくなのでお得に契約したい!詳しい方の意見が聞きたいです。」
今回は、こういった疑問にお答えいます。
本記事の結論
- 「ファミリー」と「一人暮らし」ではお得な会社は違う!
2016年4月より電力の自由化が開始され、多くの新電力会社が参入してきました。
にいに
昔の僕も同じで「あやしい~信用できねー」って感じで調べることすらしなかったけど、それは間違いでした。なぜなら、年間で諭吉さん(1万円札)を2枚ほどドブに捨ててた状態だったから。
ねえね
はじめは聞きなれない参入メーカーに不安もありましたが、各社しっかりと実績を積み上げてきましたね。そこで今回、東京電力エリアにおける「安い電力会社」を7社に厳選し、東京電力と比較してどこがおすすめなのかを検証しました。
ぜひ、いっしょに勉強して自分にとってどこがお得かを見極めましょう。
筆者紹介
本記事を書いている僕はエンジニアで節約大好きな2児のサラリーマンパパ。ネットを駆使した日常の生活の中であらゆる節約を実践中。とはいえ、僕の節約術は「生活レベルを落とさない!」をモットーにしています。
本記事では分かりやすくするため「東京電力」と言ってますが、正確には「東京電力エナジーパートナー(TEPCO)」のことで、東京電力より分社化されて小売電気事業を引き継ぎ、現在はガス小売事業も行なっています。
※ご注意
検証するにあたり同一の計算式で公平に比較していますが、金額はあくまで目安とお考え下さい。必ずご自身で紹介する各会社のサイトにて節約効果を確認しましょう。
目次
【東京電力エリア】乗り換えにおすすめの安い電力会社7選
今回、検証した新電力会社は以下の7社となります。
- 0円でんき
- リミックスでんき
- まちエネ
- Looopでんき
- 親指でんき
- エルピオでんき
- ONEでんき
結論を先に言っちゃうと
- ファミリーなら「エルピオでんき」が1位でおすすめ
- 一人暮らしなら「まちエネ」か「リミックスでんき」がおすすめ
では、それぞれ深堀して解説しますね。
本記事では、各社の月間電力料金を以下の公式に基づいて計算しています。
電気料金 = 基本料金 + 従量料金単価 × 電気使用量(※1)
(※1)電気料金ですが、実際はさらに「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が付加された金額が請求されます。しかし、基本どの会社も同じ影響を受けるので今回の計算からは省きました。また、豆知識として「燃料費調整額」は火力発電に用いる燃料の価格変動が毎月の電気料金に反映されるもので、必ず足されるわけではなく引かれることもあることを覚えておきましょう。
ファミリーにおすすめの安い電力会社
ファミリー(3人以上のご家族)であれば40A以上の契約であることが一般的です。
にいに
よって「40A」「50A」「60A」別に想定される各電力使用量に応じた月の電力料金を比較検証しました。
ねえね
ファミリーで使うと一般的に平均で350kWh以上使われます。ちなみに我が家は50Aで年間で約350~700kWhほど変動してます。※昨年の夏は800kWhを1回越えちゃった😭
一目瞭然ですが、使用量が多めのファミリー宅には「エルピオでんき」がダントツ1位で安い結果となりました。
当ブログでおすすめしておりました新電力会社のひとつ「エルピオでんき」は残念ながら撤退されました。僕は格安SIMなども分析して節約することが大好きで自分自身が有益と思ったことを紹介しておりますが、昨今の新電力会社選びについて個人での判断は限界を感じております。
以下のような大手が経営する比較サイトを利用して検討されることをおすすめします。
エルピオでんきは、他社ではほとんどやっていないキャッシュバックキャンペーンがありさらにお得。期間限定なのでチェックしてみましょう。
とは言え、よく表を見てください。60Aであれば「リミックスでんき」と「まちエネ」以外の会社はそれほど料金に差がなく、いい勝負してます。これら4社の特徴は以下の通り。
⇩タッチして公式サイトをチェック!!
0円でんき![]() |
ガソリンスタンドやホームエネルギー事業、びっくりドンキーなどの外食事業も手掛ける「オカモトグループ」の株式会社オカモトが運営。1円でも安くする企業努力はスゴイ!オール電化は契約できないので注意です。 |
【Looopでんき】![]() |
東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から誕生した会社。自然エネルギーの普及を目指し常に挑戦し続けている。大手電力の子会社でもなく独立系として30万件契約突破はスゴイの一言ですね。 |
運営している株式会社ユビニティーは2012年から全国各地の中小企業に向けてコスト削減事業を展開し1万社の実績あり。ペットを飼っているご家庭向けに「 |
|
『知らずに支払い続けている電気の基本料という「もったいない」をゼロに』がコンセプト。ONEでんきは基本料金0円、電気代は使った分だけ!のフリープランのみで圧倒的にシンプル。オール電化には対応していません。 |
上記4社は基本料金を0円にした、近年人気のシンプルなプラン。従量料金単価もほぼ同額だから、同じような金額になるわけです。
にいに
とにかく1円でも電気を安くしたければ「0円でんき」一択です。他社より従量料金単価が0.1円安い。
ただし、オール電化なら「【Looopでんき】」のみが対応プランを持っています。
ペットを飼っているなら「親指でんき」のプラン「
わんにゃんプラン+」もあり。
ちなみに僕は「ONEでんき」に興味が沸いた。格安SIMのahamoのようにプランがたったひとつで迷わないシンプルさが良い。
このように各社それぞれ特徴があるものの、この4社はそれほど大差ないので、サイトをよく見てみましょう。自分にとって、どの会社が合いそうか、応援したくなったか、そんな感じで決めるとよいです。

ねえね
一人暮らしにおすすめの安い電力会社
現代のひとり暮らしなら30A契約が一般的ですが、消費電力の高い家電をあまり使わない人なら20A契約の方もいるでしょう。
にいに
よって「20A」「30A」別に比較検証しました。
ねえね
まず、ひとり暮らしの一般的な月の消費電力量は150~300kWh程度。お勤めで昼間は留守にしているなら150kWh以下もあるよね。
表をご覧の通りですが、省エネ派の20Aなら「まちエネ」がダントツで安い!ただし、30Aならファミリーと同じ「エルピオでんき
」一択ですね。
⇩20Aにおすすめ
「まちエネ」はあのローソンと三菱商事がつくった新しい電力サービスで、ローソンの無料クーポンが毎月もらえて、且つ、使用料に応じて毎月Pontaポイントが溜まっちゃう。
「リミックスでんき」は東証二部に上場している安定企業で最近、横浜F・マリノスとトップパートナー契約を結んでいます。通常の「電気代割引プラン」のほかに「仮想通貨付与プラン」ってのがあって、ビットコインで還元される珍しいプランです。
まとめ.新電力会社へ乗り換えて節約を始めよう
いかがでしたでしょうか。
一度でも調べたことがある人なら共感していただけると思いますが、正直、電力ってどこがお得か分かりにくいですよね!
今回、ハッキリさせるためにEXCELを駆使して「見える化」してみました。
にいに
上記で紹介した表は分かりやすくまとめた部分のみで、実際は紹介していない他社も含めて膨大なデータを解析しています。
ねえね
とにかく我が家と同じファミリーなら「エルピオでんき」で大きく節約できる可能性大です。
【東京電力 16225円】-【エルピオでんき 14195円】=2030円
よって、2030円×12ケ月=24360円の年間節約効果!
ちなみに、電力会社の切り替えは、東京電力に連絡不要です。新会社に申し込んで切り替わった時点で、前会社とは自動的に解約となります。
さらに紹介した会社はすべて「初期費用」や「解約手数料」が無いので、お試しするぐらいの気持ちでOK。
お互い電力会社乗り換えで、賢く節約しましょうー!
じゃあ、またね。