近年、解像度WQHDのモニターがとても人気で注目されています。
WQHDは中途半端って聞いたことあるぞ
たしかに4KとFHDの間にあって、超高画質と言えない感じが、中途半端と言われる理由です。
とは言え、実際はWQHDってかなり使い勝手の良いモニターなんです。
どう使い勝手が良いの?
WQHDの使い勝手の良さは大きく分けて2つ。
- FHDより画質が美しく、4Kより文字が小さすぎず読みやすい
- 4Kより高速表示できるためゲーミングモニターとしても優秀
今回は、WQHDの使い勝手の良さをさらに深掘りして解説します。
結論から言うと、WQHDモニターは実用性が高くおすすめです。
最後におすすめのWQHDモニターも紹介するね。この記事がモニター選びの参考になれば幸いです。
この記事を書いている僕は根っからのPC依存症サラリーマン。会社でも自宅でもPCの前に座りっぱなし。常に目を駆使しているので、モニター選びがいかに重要であるかを身を持って体験してきました。ちなみにPC歴は30年以上~♬
モニターの解像度WQHDって本当にキレイ?FHD・4Kと比較する
WQHDはFHDと4Kのちょうど真ん中ぐらいってイメージしている人も多いはず。
えっ、そうじゃないの?
モニターの購入においてテキトーな理解で選定すると、過去の僕のように失敗し後悔します。
是非この機会に、解像度WQHDのメリット・デメリットを正確に理解しましょう。
フルHDと4Kとの大きさを比較
解像度は「横のドット数 × 縦のドット数」で表現しますが、WQHDは「2560×1440」です。
ん~、何がすごいのかよく分からないわ
他の解像度FHD・4Kと比較します。
解像度 | ドット数(横 × 縦) |
FHD | 1920×1080 |
WQHD | 2560×1440 |
4K | 3840×2160 |
上記のとおり、WQHDはFHDと4Kの間の解像度です。そして下図のように大きさを比較するとさらに分かりやすいです。
一目瞭然ですが、WQHDはFHDと4Kのちょうど真ん中ではなく、割とFHD寄りなことが分かります。
あの~、4Kに比べると画質がかなり悪いのでは
もちろん、4Kに比べたらWQHDは低画質ですが、たったこれだけの違いでもFHDより格段に高画質であることを実感できます。
WQHDが文字を読むには絶秒な解像度
WQHDのメリットとして、FHDより解像度が上がっても文字が読みやすいことが上げられます。
べつに4Kだって文字ぐらい読めるだろ!
じつは4Kにすると文字はかなり小さい。FHDと4Kの解像度を図で比較すると理解しやすいです。
このとおり、4KはFHDの4倍の解像度です。よって、同じモニターサイズでFHDから4Kに変更すると文字の大きさは4分の1になります。
現在、本記事をFHDモニターでご覧いただいている方が多いと思いますが、4分の1になったら読みにくいと思いませんか。
それに比べ、FHDからWQHDも変更すると文字の大きさは4分の2.25です。要するに2分の1以上なので、4Kの文字より2倍以上大きい。
本当だ、なんか読みやすそう
とは言え、WQHDを快適に使うにはモニターのサイズ選びが重要です。
WQHDモニターの最適なサイズとは
WQHDが4Kよりかなり文字が大きく読みやすいことが分かったかと思いますが、モニターサイズを誤ると意味ないことになってしまいます。
それって、どう言うこと?
正直、22インチ以下のWQHDモニターは画面サイズが小さいので、文字も小さくなって読みにくく実用的ではない。これはモニターメーカーも分かっていて、22インチモニター以下の機種はほとんど存在しません。
使いにくいモニターは需要がないからメーカーも作らないのは当然ね
よって、WQHDにおすすめのモニターサイズは大きく分けて「24インチ」「27インチ」「32インチ」の3つです。
ちなみにモニターサイズを図で比較するとこのようになります。
何で対角なの?分かりにくいよ!
意外と知らない人が多いので説明すると、モニターのサイズは対角線の長さです。もっと正確に言うと液晶パネルのみの大きさです。特に24インチに比べると、27インチ・32インチは確実に大きくなるので置き場所があるか確認しましょう。とは言え、サイズが大きい方が映画鑑賞やゲームも迫力があって楽しさ倍増です。
WQHDはゲーミングモニターとしても優秀でおすすめ
近年、WQHDはゲーミングモニターとして人気があります。なぜなら4Kよりゲーミングモニターとして向いているからです。
ところでゲーミングモニターって何?普通のPCモニターと何が違うの?
ゲーミングモニターは、通常のモニターより「リフレッシュレート」と「応答速度」が速いのが特徴です。WQHDではリフレッシュレート144Hz、応答速度1msのモニターがゲーマーにも人気が高い。
そして、解像度が高いとリフレッシュレートを上げにくいという技術的問題があり、現在4Kでは144Hzのモニターはほとんど存在しません。だから、4KよりWQHDの方がゲーミングモニターとして向いている訳です。では、「リフレッシュレート」と「応答速度」を少し深掘りして説明します。
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に何枚の画像を表示できるかを表すスペックです。
モニターに映るゲームの映像ってパラパラ漫画のように、連続で画像を切り替えることで動いているように見える。
そうすると、144Hzってどういう意味なの?
リフレッシュレート144Hzは、1秒間に144枚の画像を表示できる。ちなみにテレビは60Hz以下のものが多い。
要するに1秒間に60枚表示するリフレッシュレート60Hzより、144Hzの方が枚数が多い分、動画がなめらかに見えるわけ。以下の図をご覧ください。
60Hzと144Hzの違いのイメージ図
上記の通りで、車が画面の左から右へ移動した映像では、60Hzで表示される車の間隔に対し、高リフレッシュレートの144Hzでは間隔が狭く表示され、情報量が圧倒的に多いのです。
よって人間の目にはスムーズでヌルヌルの動きに見え、敵が現れた時も瞬時に気付くことができ、優位に立てる。これが、「勝つためには144Hz以上のゲーミングモニターが必須」と言われる理由です。
応答速度
高速表示に対応すると言う意味では「応答速度」も軽視できません。
応答速度を簡単に説明すると「色の変化に要する時間」のこと。
どんなデメリットが考えられるの?
応答速度が遅いと残像が出やすくなります。
一般的にゲーミングモニターは応答速度1ms以下のものが良いとされるがリフレッシュレートとの両立は難しい。
じゃあ、どちらを優先したらいいの?
とは言え、僕なら応答速度よりリフレッシュレートを重要視する。なぜなら、表示回数(情報量)が少なかったら反応が遅くなり絶対にゲームで勝てないから。
eスポーツでも人気のAPEXやフォートナイトなどFPS系ゲームでは、表示回数が少なかったらその分、敵に気付くのが遅くなり命取りです。
もちろん、ゲームで勝つためには「144Hz」且つ「1ms以下」がベストですが「5ms」でも普通にゲームをやるには十分速いと思ってOK。
おすすめのWQHDモニター・ゲーミングモニターを紹介
それでは、WQHDモニターのおすすめ機種を紹介します。
その前にモニターの液晶パネルにはいくつか種類があることを理解してほしい。大きく分けて以下の3種類です。
液晶パネルには、「TN」「VA」「IPS」の3種類があります。
それぞれ、一般的に言われる特徴は以下の通り。
- 「TN」はリフレッシュレートも応答速度もすごく速く、まさにゲーミング向き。ただし視野角が狭いので1人プレイで使うのがベスト。
- 「VA」は応答速度は遅いがリフレッシュレートはちょっと速い。黒色表現が優秀で映画鑑賞向き。
- 「IPS」は応答速度がちょっと遅いがリフレッシュレートはすごく速い。ゲーム・映画どちらにも良い。色再現性が優秀で一番高画質。
よって、1人でゲームに没頭するなら「TN」が安くておすすめ。PC作業や映画・ゲームも楽しみたいなら、視野角も広く色再現性も高い「VA」「IPS」がおすすめですね。
まずは一覧表をご覧ください。
※価格は変動しますので必ずサイトで確認をお願いします。
No | サイズ | メーカー | モデル | パネル | Hz | 応答速度 | USB-C | HDMI | DP | HDR | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
① | 24インチ | LG | 24QP500-B | IPS | 75 | 5ms | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 約2.8万 |
② | 24インチ | IODATA | EX-LDGCQ241DB | ADS | 60 | 5ms | ✕ | 〇 | 〇 | ✕ | 約3.0万 |
③ | 27インチ | BenQ | PD2705Q | IPS | 60 | 5ms | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 約5.5万 |
④ | 27インチ | BenQ | EX2710Q | IPS | 165 | 1ms | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 約6.1万 |
⑤ | 27インチ | Acer | XV272UVbmiiprx | IPS | 170 | 0.5ms | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 約4.7万 |
⑥ | 32インチ | LG | 32QN600-B | IPS | 76 | 5ms | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 約3.8万 |
⑦ | 32インチ | Acer | XV320QULVbmiiphx | IPS | 170 | 0.5ms | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | 約5.7万 |
まずは、用途を決めましょう。PC作業だけなら高いゲーミングモニターを買う必要はない。でも動画編集やデザイナーなら③がおすすめ。PS5でゲームもすることも視野に入れるなら、リフレッシュレートの高い④⑤⑦か選びましょう。
では、各モニターを簡単に解説します。
①【24インチ】LG フレームレス モニター ディスプレイ 24QP500-B
液晶パネルメーカーでもあるLGが開発した24インチWQHDモニターです。IPSパネルを採用し鮮やかな発色と自然な色合いが可能。HDRにも対応しているため、ゲームも映画も高画質で美しい映像が楽しめます。闇に潜む敵をいち早く確認できるブラックスタビライザー機能もありゲームをやっても楽しめるモデルです。ただし、フレッシュレートが75HzなのでSwitchとPS4はOKですが、PS5をやりたければ144Hz以上のモニターを選びましょう。
ゲームも仕事も充実させたいこだわり派におすすめ。
②【24インチ】I-O DATA ゲーミングモニター 23.8インチ GigaCrysta EX-LDGCQ241DB
近年、ゲーミングモニターメーカーとして知名度を上げてきたI-O DATAのWQHDゲーミングモニター 23.8インチです。GigaCrystaシリーズは人気機種で高性能なのに価格が安くコスパが高い。液晶パネルはADSでIPSと同等で視野角も広く快適。モニターを縦横回転できるので用途も幅広いです。ただし本機種はリフレッシュレート60Hz・応答速度5msなのでゲーミングモニターとしては低スペックですが、付属のリモコンがめっちゃ便利ですよ。
PC作業中心で、SwitchやPS4を楽しむ方にピッタリです。
③【27インチ】BenQ AQCOLORシリーズ 27型デザイナー向けモニター PD2705Q
目にやさしい独自のアイケア機能に定評のあるBenQの動画編集やデザイナー向けWQHDモニター27インチです。10億以上の色が表示できるため、滑らかでうっとりするようなグラデーションを描画できます。デザイナーは解像度と色合いが命なのでメーカーは1台1台キャリブレーションして完璧な表示状態で出荷しています。
またデザイナーのために「暗室」「アニメーション」「M-book」「CAD/CAM」モードを搭載し、作品ごとに使い分けることで最適な環境で作業が可能。
デザイナーやアニメーターなど作品をつくる目的ならぜひ!
④【27インチ】BenQ MOBIUZ EX2710Q ゲーミングモニター
ゲーマーに人気のBenQ MOBIUZシリーズの27インチゲーミングモニターです。本機種はサブウーハー付の高音質treVoloスピーカーを内蔵しており、YouTubeや映画を観ても快適間違いなし。
もちろん仕様は、WQHD/165Hz/1ms/HDRと一点の曇りもない。BenQのモニターはアイケア技術にも定評があってゲームを長時間プレイしてても目が疲れにくいですよ。
高品質スピーカー内蔵で机上をスッキリさせ、ゲームを楽しみたい方はぜひ!
⑤【27インチ】Acer ゲーミングモニター Nitro XV272UVbmiiprx
Acer ゲーミングモニターです。約27インチのWQHDでリフレッシュレートは170Hz。しかもIPS液晶パネル採用で応答速度がなんと0.5msと優秀。またAcerはPCメーカーでもあるため、あらゆるゲーミングデバイスを開発しており、世界中にファンが多いです。本機種ならPC作業はもちろんのこと、ゲーミングPC・PS5・Xbox、どれに使っても快適なプレイができちゃいます。
ゲーミングメーカーがガチで開発したモニターでプレイしてみませんか。
⑥【32インチ】LG モニター ディスプレイ 32QN600-B 31.5インチ
LGのWQHDモニター31.5インチです。LGと言えばサムスンと同じように液晶パネルメーカーでもあります。その液晶パネルメーカーが開発したモニターってだけで、安心感があります。IPSでHDRにも対応し手抜き無し。長時間使用でも目の疲れを低減する機能を搭載しゲームも快適。
大画面で映画やゲームに没頭したい方は要チェックです。
⑦【32インチ】Acer ゲーミングモニター Nitro XV320QULVbmiiphx
PCメーカーでも有名なAcer ゲーミングモニターです。正確モニターサイズは31.5インチのWQHDでリフレッシュレートは170Hz。しかもIPS液晶パネル採用で応答速度がなんと0.5msと優秀。この完璧に近い仕様(WQHD × 170Hz × IPS ×0.5ms)で、この低価格は企業努力が凄い。
液晶パネルと応答速度にもこだわる完璧派にピッタリです!
まとめ.WQHDのモニターは実用性が高くおすすめ
上述の通り、WQHDは、PC作業・ゲーム・映画鑑賞、どれに使用しても快適でバランスがよいことがご理解いただけたでしょうか。
WQHDはオールマイティだね
この実用性の高さが、WQHDモニターの最大の魅力です。
モニターは決して安い買い物ではありません。一度、購入すると買い替えることを躊躇してしまいます。だからこそ、今はゲームをやっていなくても、将来ゲームをやる可能性があるなら、ゲーミングモニターと言う選択肢はハッキリ言って正解です。
モニター選びにはゲーミングモニターも軽視できない訳ね
将来性も見据えた選定をしましょう。
最後に高性能で且つ出来だけ低価格のWQHDゲーミングモニターが欲しいと言うワガママさんへとっておきのモニターを紹介します。非常にコストパフォーマンスが高く、評価も上々のメーカーPixioの27インチと32インチです。
どちらもリフレッシュレートは144Hz以上で且つ、応答速度は1msです。パネルもIPSかVAなので視野角も広く色再現性も高い。さらにどちらもHDR対応でこの価格はスゴイ!要チェックです。
とはいえ、とにかく超高画質で大画面が欲しいって方は、こちらの「4Kモニターって32インチでは大きすぎで意味ない?【結論:ゲーム・映画中心ならOK!】」記事も参考にどうぞ。
では、お互いベストなモニター環境で遊びつくしましょう!
またねー(*^^)v
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BenQのスクリーンバーなら画面に移り込みなしでスリムにライトアップ!
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